モデナ発、2024年7月29日 - マセラティMSGレーシングは、FIAフォーミュラE世界選手権シーズン11に向けた準備を進める中、2024/25年のドライバーとして、ストフェル・ヴァンドーンとジェイク・ヒューズが加入することを発表しました。
シーズン8の世界チャンピオンであるヴァンドーンはFEレースシリーズ7年目の挑戦となります。一方、ヒューズはシーズン9にマクラーレンでデビューして以来、新鋭としてグリッドで頭角を現し、3年目のシーズンを迎えます。
ヴァンドーンとヒューズは、次世代電気レーシングカー「GEN3 EVO」のデビュー戦となる重要なシーズンを前に、レースで勝利した確かな経験と決意を融合させ、フォーミュラE第3世代において最強のドライバーラインナップとして登場します。
ヴァンドーンはフォーミュラ1でマクラーレンに2シーズン在籍した後、2018年にフォーミュラEに参加し、シリーズのトップ選手のひとりとしての評価を高めました。そしてその後2021/22シーズンにはメルセデスEQで世界選手権のタイトルを獲得しました。優勝3回、表彰台16回、ポールポジション8回を誇るヴァンドーンは、マセラティMSGレーシングの今後の発展を導く存在です。
そして、シーズン9でシリーズ参戦3戦目にしてポールポジションを獲得するなど、フォーミュラE史上最も印象的なルーキーシーズンを送ったヒューズが加わります。
ヒューズは4回予選でトップに立ち、シーズン10では2024年上海E-Prixで2位に入り、フォーミュラEで初の表彰台を獲得しました。
シーズン7でマセラティMSGレーシングのリザーブドライバーとして活動したヒューズは、以前ヴェンチュリ・レーシングの名で競技していたチームにとってなじみ深い存在であったこともあり、シーズン11にスムーズな復帰を果たします。
ヴァンドーンとヒューズは、2024年11月4日から7日までスペインのバレンシアにあるリカルド・トルモ・サーキットで行われるプレシーズンテストに、マセラティMSGレーシングとして初めて参加します。2人はその後、2024年12月7日にブラジルのサンパウロで開催されるシーズン11の開幕戦に臨み、17レースからなるシリーズをスタートさせます。
また、シーズン10を終えたマセラティMSGレーシングは、チームへの多大な貢献と功績を残したマキシミリアン・ギュンターとジェハン・ダルヴァラにも心から感謝の意を表し、同時に彼らの今後の活躍を祈ります。
マセラティMSGレーシング ドライバー、ストフェル・ヴァンドーン
「来シーズン、マセラティMSGレーシングに参加できることを大変嬉しく思いますし、モータースポーツ界で象徴的な存在であるマセラティと関われることを誇りに感じています。これまでチームと直接仕事をしたことはありませんが、DSペンスキー時代や、ヴェンチュリとパワートレインを共有していたメルセデス時代から、チームのことはよく知っています。彼らは非常に有能なチームで、強い決意を持っています。これからともに戦うことができることを心から楽しみにしています。多くの成功を収め、勝利とチャンピオンシップをともに勝ち取りましょう。」
マセラティMSGレーシング ドライバー、ジェイク・ヒューズ
「マセラティMSGレーシングに参加できて感無量です。フォーミュラE創設チームのひとつとしてチームが手に入れてきた成功がそれを物語っています。個人的な話になりますが、以前このチームと仕事をしたことがあり、彼らのことはよく知っています。ここに戻ってくることができ、喜びを感じています。モナコの本社へ行き、エンジニアと協力し、シミュレーターに乗り、シーズン11の準備を始めるのが待ち遠しいです。これは私のキャリアにおけるエキサイティングな新章の始まりであり、最高の瞬間はこれから迎えることを確信しています。」
マセラティMSGレーシング チーム代表兼マネージングパートナー、ホセ・M・アズナール
「Gen3 EVOの導入により、シーズン11はフォーミュラEの新時代を象徴するものであり、
来シーズンに向けてストフェルとジェイクをチームに迎えることを嬉しく思います。
2018年にシーズン8の世界チャンピオンとしてフォーミュラEに参戦して以来、ストフェルは紛れもなく現グリッドで最高のドライバーのひとりです。彼のスピードと経験は、私たちの今後の発展と成長において重要な役割を果たすでしょう。ジェイクと力を合わせることで、2025年にはグリッドで最強のラインナップになると確信しています。ジェイクはシーズン7で私たちのリザーブドライバーを務めてくれましたが、そのときに彼の学ぶ姿勢とチームを前進させようとするハングリー精神に感銘を受けました。彼をチームに迎えることは、家に息子が帰ってくるかのような気分です。Gen3 EVOについては、強力なシーズンを送るための基盤が整っており、グリッドの上位で戦うつもりです。」
マセラティ・コルセ責任者、ジョヴァンニ・トンマーゾ・スグロ
「フォーミュラEシーズン11から、ストフェル・ヴァンドーンとジェイク・ヒューズの2名をマセラティ・ファミリーに迎えることを大変嬉しく思います。この2人の新ドライバーの加入は、チーム全体に新たなエネルギーをもたらしてくれるに違いありません。彼らは、新たな挑戦にベストを尽くしてくれるでしょう。マセラティにとってフォーミュラEへの参戦は3年目となりますが、サーキットでのブランドの成長にとって、満足感と記念すべき機会に満ちた濃密な2年間を経て、モータースポーツ界で既にトップクラスの実力を持つストフェルとジェイクのような2人のドライバーとともに、新たな冒険に挑むことを楽しみにしています。年末にバレンシアで行われるプレシーズンテストで、彼らの活躍を見るのが楽しみです。フォーミュラEの激しいシーズン10を終えて、マセラティは、マキシミリアンとジェハンのチームに対する素晴らしい情熱と献身性に心から感謝します。昨シーズン、マキシミリアンはジャカルタで優勝し、マセラティのシングルシーターを表彰台の頂きに返り咲かせたファン・マヌエル・ファンジオ以来のドライバーとなりました。今年は東京レースで優勝を果たし、トライデントのホームレースであるローマとミサノでは2年連続で表彰台に上がりました。これらの功績は、マセラティのサーキットでの歴史に永遠に刻み込まれるものであり、私たちはこれらの結果を誇りに思っています。」
